【気になる】動物にニキビができない理由

なぜ動物にニキビがないのか?

 

動物と人間の顔の肌のちがいは、まず硬毛でおおわれているかいないかにあります。それでは、動物にもニキビはでき
るのかしら……、うちのイヌやネコなんかどうなのかしら……?・
じつは、動物にはニキビはできないのです。どうしてかというと、理由は、人間と動物との毛のちがいにあります。
人間のうぶ毛の生えている肌は、外界からの刺激に弱いので、皮脂膜をつくって肌を保護する必要があることは、もうわか
りましたね。

 

そのため、動物のように硬毛の生えている肌にくらべ、ずっと多くのあぶら分を分泌します。
すなわち皮脂腺が発達しているわけです。その結果、そのあぶら分が毛穴に詰まることがあり、それが原因でニキビができるんです。

 

 

これに対して、体毛におおわれた動物の皮膚には、皮脂腺が発達していないので、ニキビはできないわけです。
ところで、ニキビと体毛は、どういう関係があるのでしょう。

 

 

毛は、表皮が、真皮内に深く入りこんでできた毛のうとよばれる部分に、 一本から数本単位で納められています。
この毛のうには、それぞれ皮脂腺がくっついて、そこから毛のうのなか、さらに皮膚表面へ皮脂を分泌しています。

 

さて、毛はどんどん生えかわります。人間が生まれてから死ぬまで、ずっと同じ毛が生えているのではなく、皮膚細胞と同じように、古いものは抜けてゆき、かわりに新しい毛がつくられて、生えかわっていきます。

 

この毛の一生を、毛の寿命(ヘア・サイクル、または毛のライフ・サイクル)といい、ニキビができやすい時期と、このヘア・サイクルとは関係が深いのです。
毛には、成長の時期があり、比較的長いもののばあい、三―五年間ぐんぐん伸びます。

 

すると、次の三―五カ月くらいは成長を休む期間があって、これを休上期といいます。休止期のあとで毛は抜けはじめます。
ニキビができやすいのは、毛が成長したあとのこの休止期の状態にあるときの皮脂腺です。

 

 

毛が休止期のとき、毛のうに付属する皮脂腺はいちばん大きくなります。そして、プドウの房のようなかっこうをした袋のなかに、あぶらをたくさん詰めこみます。

 

このとき、もしも穴が何らかの原因で詰まってしまうと、そこがニキビの原因になるのです。
ところで、一本一本の毛は成長の仕方がちがい、それぞれ休止期になる期間がちがいます。

 

長い毛はヘア・サイクルが長く、成長期が長くて休上期は短いのですが、短い毛は、成長期と休止期が、ほぼ同じです。
ひとつの顔の表面でも、たくさん生えているわたしたちの軟毛のうち、あるものはいま休上期、あるものはいま成長期と、まちまちのはずですね。

 

いつでも休止期のニキビのできやすい軟毛がどこかにあるはずです。
だから、あとからあとからニキビができる素地がいつでもできているわけです。